太陽への脱出
チャンネルNECOの日活映画「太陽への脱出」を観ました。
主演は石原裕次郎さんです。
他には二谷英明さん、岩崎加根子さん、殿山泰司さん、宇野重吉さん、梅野泰靖さん、南田洋子さん、高品格さん、内藤武敏さん、そして柳瀬志郎さんなどが出演されていました。
題名とは反対に深く、暗く感じた映画でした。
死んだことになっているため身を隠しながら生きていることが宿命と思っている裕次郎さんと、故郷の日本へ早く帰りたいと願う梅野さんとの対照的な2人が描かれていましたね。
しかし早く帰ることになった梅野さんも、そして後で日本に帰ることができた裕次郎さんも、結局は殺されてしまうのが残念でした。
調べたら裕次郎さんが初めて劇中で死んでしまうのがこの映画のようですね。
そしてこの映画では岩崎さんが印象に残りました。
私が観た映画の中ではなんとなく見たことがある程度の俳優さんでしたが、悲しそうな表情が映画の中で素晴しいくらいに光っているように見えました。
微笑んだ中にも悲しみを感じるような目をしてましたね。
超特ダネを引っさげて帰国した新聞記者の二谷さんを待っていた衝撃、いわゆる“事件の握りつぶし”も強烈でした。
編集長の宇野さんもさばさばした表情でしたが、若い時に今回の二谷さんと同じような経験をした悔しさが、あの独特の柔らかい口調の中にもにじみ出ていたようでした。
早いもので来月は裕次郎さん没後30年のようですね。
ご活躍されていた時にもっといろいろ知っておけばよかったなぁと思いますが、今ごろそう思っても遅い・・・かな。
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