乳母車
チャンネルNECOの日活映画「乳母車」を観ました。
芦川いづみさん主演、そして石原裕次郎さんも出ています。
裕次郎さんは「太陽の季節」「狂った果実」に注ぐ3作目ですね。
前の2作品と全く違う裕次郎さんが見れました。
でもこの映画は主演は芦川さんで裕次郎さんは“共演”だったように思えました。
映画の題名からして赤ん坊を中心に展開していく明るい映画だと思ったんですけど、父親と愛人が絡む深刻な話が多かったです。
宇野重吉さんの独特な喋り方は昔から変わってないです。
裕次郎さんもやっぱり若い。
太陽族ではなくて“大人になりかけている少年”のように見えました。
以前本で読みましたが、なくなった乳母車を捜す場面で裕次郎さんがあまりにもさわやかに走り抜けるので、カメラを動かすためのレールの長さが足りなくなってあとで継ぎ足して撮影しなおしたようですね。
これは番組の終わりで芦川さんもお話しされてました。
予想外に深刻な話の映画でしたが、最後の赤ちゃんコンテストはほのぼのして良かったですねぇ。
芦川さんと裕次郎さんの偽装若夫婦もすごくお似合いでした。
赤ちゃんもかなりたくさん出てきましたが、この映画は1956年の作品。
ということは「今は56歳のいいおじさんやおばさんがここに出てるんだなあ・・・。」と複雑な思いをしながら観てましたよ。
昨日録画しておいたものを今日観たのですが、やはり天候が悪くて画面がちらついたところがあったので、日を改めて再放送を再録画しようと思ってます。
最近は私の“日活映画ダビングDVD”がものすごい勢いで増えてきてますよ!
これで年末年始のつまらない番組を見ずに過ごす事ができそうです。
1日24時間ぶっ続けでいったい何作品観れるかなあ・・・。
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コメント
妾の女は別れて自分の力で生きて行くと言い張ったけど、赤ん坊は下宿のおばさんが面倒を見ていた.
これではいけないと思った若い二人が、何とかしようとしたのだけど、どうにもならなかった.
父親はそれなりの収入が有って、子供の養育費を出すと言ったのに、妾の女は受け取らなかった.
妾の女は子供を自分で育てるからお金はいらないと言ったのだけど、子供の面倒は下宿のおばさんに頼んでいた.
こんなことなら、ちゃんと父親からお金をもらって、託児所に預けるか、せめて保育園に通えるまでは、妾の女が自分で育てれば良いだけの出来事.
父親は養育費を出すと言っているのに、いらないと言っておいて、その上で子供に辛い想いをさせていると責めたてた酷い奴等.
父親は言ったでしょ.どうしたらよいのか教えてくれと.
投稿: bakeneko | 2019年8月31日 (土) 21時50分
bakenekoさんへ。
どうしても明るい映画のつもりで観てしまいますが、角度を変えると現代にもよくありそうな深刻な話ですね。
ということは今も当時とは全く変わっていないのでしょうか。
投稿: まさたみ | 2019年9月 1日 (日) 14時21分