映画監督・浦山桐郎
昨日「映画に憑かれて 浦山桐郎」の本をやっと読み終えました。
1985年に54歳で亡くなられている浦山桐郎(うらやまきりお)さんの関係者のインタビューをズラッと載せた本なんですが、ぶ厚い、しかも字が小さい。
そのため読んでも読んでもなかなか前に進まず苦労しました。
私はこの方を知らなかったのですが、亡くなる前の写真を見ると、テレビか何かで見たことがあるような気がしてきました。
浦山さんは日活の映画監督をされていた方で、「キューポラのある街」「非行少女」などが代表作です。
皆さんのインタビューを読んでみると、ほぼ“酒”と“ケンカ”しか出てきてないですね。
映画監督としては異才、奇才というんでしょうか。
現在では、いや、昔でも考えられないような話しが満載なのですが、インタビューを受けた皆さんの話しが同じような内容なので、読んでいる途中で飽きてしまいそうになりました。
浦山監督としての映画の本数は驚くほど少なく、日活を出てから撮った映画の評判がそんなに良くない、つまり浦山さんらしくない映画が続いたそうですね。
日活の作品では他に「私が棄てた女」がありますが、この3本はぜひ見たくなりました。
「憑かれて」、これ何と読むかなかなか理解できなかったのですが「つかれて」なんですね。
“狐の霊がつく”などに使う“憑く”だそうですよ。
監督の名前も何回も“桐山”と間違えてしまいます。
とにかく本を読み終えた感想は、
今こんな凄い映画監督はいない!・・・の一言でした。
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